姫路真実会主催者より

姫路真実会 開催にあたって はじめに

 理学療法士・作業療法士(以下PT・OT)は、昭和40年(1965年)6月29日に理学療法士及び 作業療法士法として法制化される。当初はPT・OTの養成校の数は少なかったが、近年急激に 増設された。平成22年7月2日現在では239校の養成校から毎年1万人を超えるPTが 卒業している。PTが国家資格となって40年、有資格者数は3万人にも満たなかった。この10年で10万人を超え、その数は人口が日本の3倍ある米国のPT数の2倍にのぼる。有資格者の過剰輩出は明白であり、専門職・技術職としての質の低下が危惧されている。「過剰」に「質の低下」が加わり後にくるのは、リストラである。他職種には無い専門領域・治療技術を施行できないPT・OTは必要とされなくなる。看護師や家族でもできることをやっているPT・OTは職業として不要である。実習指導者をバイザーと呼ぶことが間違いであることをご存知だろうか。実習指導者はSupervise監督する・監視するという動詞の人称名詞Supervisorであって、日よけVisorとは全く異なる。Supervisorであることを理解して初めて、実習生を指導・監視しなければならない役割があることがわかる。実習生は決してほっとかれたり、完全に患者を任せられるべき存在ではない。

 では、理学療法・作業療法はいかがだろうか。PT(Physical therapy)、OT(Occupational therapy)の果たすべき役割(専門領域・治療技術)は、広く理解されているだろうか。リハビリテーションと混同してはいないか、訓練士やレクリエーション士と誤解してはいないか。 姫路真実会はPT・OTがTherapist治療者であることを理解し、それぞれの専門領域で治療技術を実践できることを目標とする勉強会である。実践されている諸先輩を知り、教わり、限り無い可能性を秘めたPT・OTの「真実」を感じることができる同士の参加をお待ちしている。

平成23年9月1日

  姫路医療センター 理学療法士 高橋 裕児